茶花村_茶花村介绍_永州茶花村旅游攻略(『花物語』读书笔记(5)・山茶)
茶花村_茶花村介绍_永州茶花村旅游攻略
茶花村位于永州国家农业科技园区伊塘镇东部,东与市林科所交界,南与柑桔示范场毗邻,距322国道300米。村内院落整齐划一,村路郁郁葱葱,山上鲜花争妍,儿童们嬉笑打闹,老人们闲唠家常,这一幅祥和闲适的画面,就镶嵌在永州市冷水滩区伊塘镇茶花村。近年来,茶花村以全面建设宜居、宜业、宜游的美丽乡村为目标,不断提升村民生活品质和幸福感,先后被评为湖南省“新农村建设小康示范村”、“清洁工程示范点”、“先进基层党组织”、“卫生示范村”、“生态富民家园”等称号。
地址:永州市冷水滩区伊塘镇东部
门票:详情咨询景区
开放时间:全天
交通参考路线:从永州汽车站到湘江东路--湘江东路--永州大道--翠竹路,从翠竹路到X018--X018--衡友线,从衡友线到茶花村
『花物語』读书笔记(5)・山茶
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山茶花《さざんか》
いま語りだしたのは級中第一の詩人とうたわれたる瑠璃子さんでございます。
接下来轮到了年级第一诗人琉璃子。
『私の胸に咲く思い出の花は山茶花』
“我的记忆深处开着一朵山茶花”
あの、つつましく単純な優しさをもつ花よ。おお、私にはその葩《はなびら》の一つ一つが床しくも美しい抒情詩を囁くように思われるものをーー
山茶花是一种朴素又温柔的花,在我眼里,它的每一片花瓣都诉说着一首优雅的抒情诗。
かえりみれば、幾年のその上《かみ》、いたましくも、まだ年若くして逝きし眉うるわしき一人の姉が私にありました。
说来,我曾有一个比我大几岁的姐姐,可惜年纪轻轻就不幸去世。
その姉は山茶花の花を好みました。それに、また写真にたいへんな趣味をおぼえて、すねたり泣いたりして、おねだりした苦心の功を奏して小さなアトム新式のリリプトカメラをお父様に買っていただいてからは、日曜日にはお天気さえよければ、野山を駈けまわって、空にうかぶ流れ雲、あるいは暮れゆく村の家々の煙の跡、畑の案山子に照る夕陽の影、または野路の小草《おぐさ》のその上にしばし羽根を休めんとする赤とんぼの刹那の小さな姿まで見逃さじとレンズにおさめては喜ぶのでした。かくて一日を送って疲れを帯びて家へ帰れば、夕御飯もいただくことを忘れて暗室代用の押し入れの中に今日の収穫のあとを尋ねるのでした。時にはせっかくの苦心も水の泡となって、乾板の上にぼやけた村雲形《むらくもがた》の跡を残すのみで美景を逸したことなど、うらめしい数々はあったのでしょう。
姐姐特别喜欢山茶花,还喜欢摄影。哭着闹着求父亲买了台照相机以后,每到放晴的周末,就跑进山里,天上的流云,人家的炊烟,夕阳下田间的稻草人,还有从野草上一闪而过的红蜻蜓,再小的身影她也不放过,全部用镜片记录下来。回到家后,也不顾一日的疲惫,连饭都不吃就钻进储物柜里,冲洗一天的收获。偶尔也有运气不好的时候,底片上只留下模糊的云雾却没有美景,于是一天的劳累化为泡影。
けれども、やはり姉はカメラを片時も離さなかったのでした。
即便如此,姐姐的相机也总是片刻不离身。
ある初冬の日曜日、姉は晴れた空模様を幸いと、群青色の袴の裾も軽く編上げの靴紐をかたく結んで、肩には例の大事なカメラを黒革張りのサックに収めてさげたいでたちの有様は、どんなに姉にとっては幸福に輝いた朝であったでしょう。思えばその得意のスタイルをこそレンズの前に立たすべきものではなかったでしょうか。
一个初冬的周日,姐姐看着晴朗的天,穿上群青色的裙子,紧紧系好鞋带,相机装进黑色的皮包挎在肩上,兴高采烈地整装待发。这开心的样子要是用相机拍下来该多好。
私の家のあった町から程遠からぬ所に、小さい湖水が澄んだ瑠璃色の水をたたえて静かに眠っていました。そこは景色のすぐれたところだと土地の人々には知られていました。
离家不远处有一片清澈的小湖,当地的人都知道是个好地方。
姉はその湖畔の初冬の寂しみある景色を慕って写真機をもって行ったのでございます。
姐姐那天就慕名而去了。
それは山茶花咲く頃の薄日の影なつかしい午下《ひるさが》り、ようやく写真機を肩にした少女は湖畔のあたりに姿を現わすことができました。
那是山茶花开放的一个明媚下午,背着相机的少女身影出现在了湖畔。
その湖に来て見れば想像したよりも、はるかに情味深く趣のある景色でございます。
来湖边一看才知道,这儿的景色远比想象要盎然得多。
後ろには南画に描かれたように落葉林を生う山を控えて、その姿を隈なくさかさにうつし、あまれる水面には行く雲の形を心のままに、白く、うす紅く浮かべて水底に沈められた大形の友禅模様のごとく見えるのです。
背后是如南派山水画似的山峰和落叶林,前面是清澈的水面,把山景倒映的一览无余,加上行云的点缀,就好像水底铺了一幅大大的友禅画。
そして水の汀《みぎわ》や、あちこちには淡黄《うすき》に霜枯れた蘆《あし》の、笙《しょう》の笛を立てたように水の上に、きわ立ってのびていますの。
还有淡黄色的芦苇杆,长笛似的竖在水边上。
冬の湖の静寂はかすかなメランコリイを感じさせて冷たく澄み渡って、姉の心に映じたのでございましたろう。
这萧瑟的冬日湖景想必是给姐姐的心中添了一丝忧郁。
写真をうつしに来たことさえも打ち忘れて、湖畔に佇んでいました。姉の立つ上の空は、海はるかな南の島をこがれし渡り鳥が群なして、湖面を斜めに羽音そろえて一列に飛び去るのでした。その小鳥の裏がえす羽根は西にかたむきかける入日に颯っと閃いて銀杏《いちょう》の落葉の舞うようでした。ただぼんやりとこの様を仰いでいた姉は、ふと耳ちかく水掻く音を聞きました。驚いて水の面を見やれば、汀ちかく一艘の小舟に幼い女の児が綺麗な袖をかざして、みどりの波を漕ぎ分けて、しだいに汀へと進んできました。その小舟は姉の立っている湖畔につきました。舟中の女の児は、幼気《あどけ》ないうちにも怜悧《りこう》な眼差しを向けて、姉に言葉をかけた。
她就那么伫立在湖边,好像忘了自己是来干什么的。头顶是结队飞向南国过冬的鸟群,当它们侧身转弯时,翅膀在夕阳映射下像银杏的落叶一样闪耀。姐姐正注视着这景象,忽然听见不远处有划水声。闻声望去,离岸不远处的一艘小船上,一个小姑娘正挥动着漂亮的袖子,用船桨拨开一道道碧波,向姐姐的方向驶来。船靠岸了,船上的小姑娘满脸天真烂漫地望着姐姐,主动开口了。
『乗ってくださいな』と、
“请上船吧。”她说。
びっくりして舟の中の児を見ると、紅染の縮緬《ちりめん》ずくめの衣裳をつけて、金糸の帯を祇園の舞伎のように、だらりと結んで眼もさめるような、あでやかな姿です。寂しい渋味の多い湖水を背景に舟の中に絵から抜け出たような美しい女の児!まあ、それは何という奇異な光景でしたろう。姉はその時この女の児を湖水の主が仮に姿を現したと思ったのですって、その児は白い小さい手に姉を招いては、『乗ってくださいな』と呼ぶのでした。姉が落ち着いてよく見れば、ほんとに可愛い女の児に違いありません、それでやっと唇を開きました。
姐姐不知所措,只见舟中的孩子穿着红色的绢布衣服,缠着金丝腰带,打扮鲜艳得就像祇園的舞伎。在萧杀的湖景之中,她显得是多么出众。姐姐说,她当时还以为是湖神现身在了她的面前呢。女孩子挥了挥白嫩的小手,又说了一次,“请上船吧。”姐姐镇定下来细看了看,确定自己没有出现幻觉,于是终于开口。
『なぜ、私を舟に乗せるの?』
“为什么邀请我上船?”
『そのわけは乗って下されば申します。お願いがひとつございますから』
“上船以后再说。我有事想求你。”
この答えは、あんまり意外でございました。姉は不思議に思いました。こうした場合にも好奇心の誘惑は起こりました。とうとう姉は小舟にひらりと乗り込んでしまいました。すると女の児は細い腕に力をこめてあちらの湖畔へと小舟を漕ぎかえすのです。櫂を動かすたびに千羽鶴の前簪の銀ビラが、さらさらとゆらぐ可憐な姿は古風な境涯に生い立った児らしいのです。やがて船はとある汀に着きました。ひらりと地に上がると、いきなり女の児は姉の袴にすがりつきました。
对于这奇怪的回答姐姐也煞为诧异。但是在好奇心的驱使下,姐姐跳上了小舟。女孩子用细细的手腕使劲把船划向另一岸。到了岸,女孩子抓住姐姐的裙子。
『母様の病気を治してください』
“求你救救母亲。”
と言いました。姉は呆れてしまいました。
闻言姐姐呆住了。
『あなたは女のお医者様でしょう。だって薬箱をもっていらっしゃるもの』
“你是医生对吧?我看见了你背着的药箱。”
と女の児がいいそえたときはじめて了解できました。無邪気な誤解の罪は黒革の写真機入れのサックにあったのです。姉はその児に優しく言い聞かせてやりましたら、怜悧な児は間違いを知ってはにかみました。
姐姐这才明白,是黑色的相机箱引起了这天真的姑娘误解。于是姐姐道明实情,女孩子羞红了脸。
『町の病院へ行って、ほんとのお医者さんを呼んでおいでなさいね』
“你得去市里的病院,找真正的医生看病才行。”
と教えると、その児は涙をいっぱいためた眼をあげて首を横に振りました。
可是听姐姐这么说,女孩子却哭了起来。
『いえ、いえ、町のお医者様はいくらお願いしても来ては下さいません』
“不行,我怎么求医生他们也不来。”
『まあ、なあぜ』
“啊,这是为什么?”
と、姉が問うたら、女の児はたゆたいながら消え入るような声に、
女孩子用柔弱的声音回答。
『ここは、あの××村です』ーー。ええッ、姉の体はふるえました。しばらく灰色の沈黙がつづきました。その瞬間の後、姉の胸にはこの可憐の児に燃ゆるような哀憐の情を覚えました。
“因为我住在xx村。”姐姐闻言不紧一颤。片刻沉默之后,姐姐的心中生起怜悯。
『私がお医者さんを呼んであげますよ。きっと』
“我替你找医生。说好了。”
と、その児の双手《そうしゅ》を握って誓いました。
姐姐抓住女孩子的双手,和她定下约定。
短い冬の日はもう黄昏てしまいそうです、かたむく日ざしに驚く姉を再び小舟にのせて甲斐甲斐しくかの女の子は櫂を握りました。この哀れな人々の住む永久に呪われた村を離れ去る時、姉は船から振り返ってみますと、湖畔の奥はるかな土地におそう夕暗の中を、純白と淡紅の花が山のように咲き乱れて、暗をあざむく花明りが灯したようでした。
冬天的白天很短,已经到了黄昏。斜日下,姐姐又坐上小船,女孩子则又熟练地摇起了浆。离开这被诅咒之村时,姐姐回头望向村子,只见在黑暗中,白色和淡红色的花团团簇簇,好像点起了花灯。
『おお、たくさんな花』と、思わず叫ぶと『山茶花に私の村はうもれています』と答える声が船中に有りました。
“好多花啊!”姐姐不禁感叹。“没错,我们的村子遍地是山茶花。”船上的声音回答。
あわれ、山茶花咲く村よ。見捨てられし村落よ。と姉はきよい同情の涙にくれました。湖畔で船と別れた姉はかの女の児との約を果たすために家路を急ぎました。その日は写真は一枚もうつしはしませんでしたけれども、姉の心には未だ見ざりし此世の哀れな様を写し見ることができたのですもの。そして幸いなことには私たちの父は、その町で医院を開いていました。姉はその夜父の袖になきすがって願ったのです。昔風な根も葉もない愚な迷信で人の嫌う部落の人々を診察し投薬することは医院の名にもかかわるほどの問題でしたけれども、姉の切なる祈りはとどいて、父は深夜ひそかにかの山茶花咲く村へ往復しました。七夜ばかりであの児の母の病は治りました。秘密の中に行われたこの情けの行為は私の一家の外知る者はなくてすみました。
可怜可叹的山茶花村,被世间抛弃的村落。姐姐流下同情的眼泪。姐姐为了实现诺言,急忙往家跑去。那天姐姐一张照片也没拍,但是已有世间的疾苦景象印在了姐姐的心中。幸运的是,我们的父亲在镇子上开了一家医院。那天晚上,姐姐找到父亲,抱着袖子哭诉起来。虽说替被诅咒之村的人看病会使得医院的名声受损,但是为了女儿,父亲深夜悄悄去了一趟山茶花村。不出七天,女孩母亲的病好了。
姉は十七の年、この世からあえなくも逝きました。熱情《パッション》を盛った若き霊は天に昇ったでありましょう、つめたく悲しき骸は湖畔に近き町の寺院の土に永き眠りにつきました。その年の初冬、母と寺院にお詣りをした時、姉の墓前に美しい水晶をきざんだような白と紅玉を溶いて塗ったような、山茶花の花の小枝がささげてありました。お寺の門前に住む耳の遠い嫗《うば》の言うのを聞けば、『その朝まだき立ちこむる朝靄の中を寺院の門をくぐった一人のあでやかな少女が、人目を忍ぶがごとく山茶花の花を抱いて美しい姿を夢のように浮かばせて消え去った』ということでございました……
十七岁那年,姐姐离世了,但是她充满热情的灵魂一定上了天堂。姐姐的遗体被埋在湖畔附近的寺院里。初冬,我和母亲一同去神社参拜,发现姐姐的墓前放着一支似水晶般的山茶花。听寺前的老奶奶说,是早上晨雾还未散去时,一位衣着鲜艳的少女悄悄拿来的。
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